100%ピュアバターシアコロ Shea Koro

お知らせ

マリからの、シアバターの旅路報告 その2

2016/12/09

さて、

前のブログで、シアコロのシアバターの原産地、マリ共和国では、今季分として注文していたシアバターの製造が終わり、生産者の村からの発送を待っている状況をお伝えしましたが、今回は、その続きと、マリとシアバターのお話を。

 

マリは、北部一帯はサハラ砂漠が広がっていますが、国の真ん中には海のように雄大なニジェール川が流れ、その沿岸は土地も肥沃で、漁業、農業も盛んです。

シアコロのシアバターの生産者の村、ディオイラも、ニジェール川の周辺部に位置しています。

度々お伝えしていることですが、シアバター作りは、女性だけに許された仕事です。

通常、農閑期に行う作業なので、ちょうど今頃が、マリ女性にとっては、シアバター作りの最盛期です。

日本の農村で、稲作が終わった後でも女性たちは、冬に備えて乾物を用意したり、保存食を作ったりと、一年中忙しく働いているので、何だか同じですね^^

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マリの農村部では、一家の主である男性が漁業、農業にと、外に出ている間、女性は家を守るため、家事の一切を取り仕切ります。

また、夫が管理する畑仕事も手伝うので、家計が苦しい場合には、子どもは学校に行く暇はなく、家の仕事を手伝うことになります。

そのため、貧困問題が深刻なマリでは、女子の識字率は世界でも最低レベルで、2010年の統計では、世界ワースト2位!の、わずか30%!!

読み書きができないと、おのずと社会進出の機会も持てず、現金を稼ぐことができない=家族、社会の中でも立場は低い=ただでさえ女性差別がまだまだ残るこの国では、どんどん女性の立場が落ちてしまう、という悪循環に繋がっていくのです。。。

 

そこで、たとえばわずかでも、女性たちが現金収入の機会を得ることができるシアバター作りは、女性の自立を促す分野として、注目されています。

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(カロジェのメンバーの息子さんが、学校帰りに手伝いに来た所。この後、この子がお茶を沸かして、みんなにふるまってくれました。)

 

赤道が走る西アフリカでは、シアバターは古くから、強い日差しと、砂漠から吹く風と乾燥からお肌を守るために、なくてはならないものです。

近年は海外への輸出産品として開発が進んで来ましたが、マリでは、生産量の80%が国内消費されています。

女性たちにとって、シアバター作りのスキルを身に着けるということは、貴重な現金収入の機会であると同時に、生活の中での必需品を、自分自身で賄うことができるようになる、ということでもあり、直接的なライフスキルを身に着けるということにも繋がるのです。

 

シアコロのシアバターのパートナーである農村女性自立支援協同組合「ユニオンカロジェ」のメンバーの女性たちは、みなさんとっても逞しく、りりしく、そして当然みなさんのお肌は、すべすべピカピカです☆^^

カロジェと一緒にお仕事をしたい!と思った動機は、シアバターの品質が群を抜いてよかったから、ということははもちろんですが、カロジェで働く女性たちの美しさに惚れてしまったから、ということも、その決め手となりました。

 

しかしながら、これも度々お知らせで触れましたが、残念ながら、ここ近年の気候変動で、一昨年からシアバターの原料となる実が不作で、仕入れに困ることもあったほどでした。

シアバターの実は、梅の木のように豊作と不作の年を交互に繰りかえすそうなので、2年連続不作だったからには、今年こそは大豊作では??と願っていたのですが、、、、

何と今年も!シアバターの花が咲く春頃に、シアコロのシアバターを作ってくれる、ディオイラ村を含む周辺部一帯で、サハラ砂漠から吹く熱く乾燥した強い風、「ハルマッタン(貿易風)」が猛威を振るい、花芽をすっかり落としてしまったとのこと。。。

実をつけるはずの夏の間も、生産者とまめに連絡を取り、実の出来具合を確認していたのですが、やはり、花芽が落ちてしまった木からは、実は成らなかった、と。

不作に備えて大きい倉庫を構え、常にシアバターの実をストックしていたディオイラ村の生産者も、さすがに3年分の蓄えまでは貯蔵しているのかどうか、一体今年はどうするのか???と心配していたら、、、

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(ディオイラ村の生産者の倉庫の、シアバター原料となる実のストック  撮影:2014年)

 

9月頃、管理人のウォロゲンから電話がありました。

 

「今からメンバーみんなでバスに乗って、南の村に原料を調達しに行くよ!

それに、実をつけた木もあったから、今年も大丈夫、ユキコのシアバターも作るよ!!」

 

ちょっと興奮して嬉しそうだったウォロゲンの報告に、私もとっても嬉しくなりました^^

 

それから3か月、シアバター作りの季節となり、つい先日、その、注文してあったシアバターを作り終えたとの報告をウォロゲンから受けましたが、

一昨日、ついに、首都バマコにあるカロジェのオフィスから、ディオイラ村からシアバターが到着したと、連絡をもらいました!

 

シアバターの、日本への旅の出発まであともう一歩です!!

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(マリを貫くニジェール川の夕暮れ)

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