シアバター、溶けても大丈夫!というお話を改めて、、、
2021/07/30
こんにちは。
シアバターも、野外の出店だと、日差しが強い日は溶け出す季節になってきました。
“でもね、シアバターは溶けても大丈夫なのですよ〜”
という話を、ご購入の際には、必ずお伝えするようにしていて、『シアバターをご使用に当たって』という説明書も添えているので、シアコロ のシアバターを長年ご愛顧下さっている方は、耳にタコが出来ているかと思いますが😅、
伝えそびれている方のためにも、そして、うっかりお忘れになっている方にも、この時季恒例の儀式、ということで今年も改めてお話ししますね^^
先にざっくりお伝えすると、
①シアバターは、温度変化に強い
②でも、溶けた後、再び固まる時に分離する可能性あり
③分離しても元に戻すことができますよ
ということ。
①の理由は:
シアバターは、もともと、ステアリン酸という非常に抗酸化力の高い成分が、およそ半分の割合で含まれているため、とっても酸化が遅く、熱にも強いというのが特徴の一つです。
シアバターを抽出する際、種をペースト状にしたものを、半日以上かけてグラグラと煮出すのですが、例えば、ゴマ油や、オリーブオイルなど、他の植物オイルで同じ方法を取ったら、あっという間に酸化してしまいます。
また、薬品を使用せず、このやり方で抽出した、いわゆる「未精製」のシアバターには、トコフェロールという細胞再生を促すビタミンEが豊富に含まれていて、それがまたとっても抗酸化力に優れていて、天然の酸化防止剤の役割も果たすため、ヘキサンなどの溶剤で抽出した精製のものに比べて、更に保存性が高いと言われています。
これらのおかげで、シアバターは、多少、気温が高くなって柔らかくなったり、溶けたりしても、あまり品質に影響する心配する必要はない、と言っても良いのです。


が、
②について、
未精製のシアバターには、トコフェロールのような微量成分が豊富に含まれているのが特徴ですが、それらの成分は、固まる温度がそれぞれ異なるのです。
そのため、一度溶けたシアバターが、温度が下がりゆっくり固まると、バラバラに固まっていくため、分離してしまい、結晶化したり、ざらつきが出てしまう可能性があるのです。
薬品で精製されたシアバターは、微量成分も削ぎ落とされているので、この現象を多少でも避けることが出来る、とも言われています。
分離したシアバターは、手のひらで温めて溶かしてしまうと、全部オイル化するので、気にならなければそのままお使いいただけるのですが、気になる場合には、
攻略法があるのですよ〜
③の攻略法:
一度分離してしまったシアバターは、瓶ごと湯煎するか、直射日光に当てるなりして、もう一度、ザラザラがなくなるまで溶かしてから、冷蔵庫か冷凍庫で急冷します。
シアバターが、既に溶けている状態ならば、固まる前にこの作業を。
すると、全ての成分が一気に固まるので、なめらかな状態が復活するのです!


因みに、ヨモギなどの野草オイルや、精油を含む商品は、一度溶けると、精油成分が揮発してしまう可能性があるので、その点はご注意くださいね!
そして、酸化が遅いシアバターと言えども、それは温度変化がない方が、品質の劣化は少ないので、高温になる場所には放置せず、気になる場合には、夏場は冷蔵保存してください。

明日のマーケットでの販売では、保冷剤を持って行きますので、ご希望の方はお伝え下さいね。
また、お買い物の際は、保冷バッグのご持参をオススメします。
マーケットで販売している他の生鮮食品のお持ち帰りにも役立ちますからね✌️