マリから、初モノのシアバター情報!(その2)
2015/01/06
生産者によくよく話を聞いてみると、シアバターはもともと、梅の木のように裏作と表作があるようで、「不作の翌年は、逆に豊作になるから安心して!」とのこと。そして、生産者も常に不作の時季に備えて、倉庫に原料をストックしているのだそう。
そういえば視察に行った際、カロジェの組合の中でも一番生産規模が大きなディオイラという村の生産者の倉庫に、大量の種のストックがあったのを見せてもらったような。。。
しかし、今回オーガニックのシアバターを作ってもらったのもディオイラの生産者だったのですが、ここからも既に「オーガニックの土壌で採れた種は、もともと量が少ないからストックもない」と言われていました。
それにしても、原料の貯蔵が効くならば、どこか別の場所でオーガニックの種のストックがないかと他の生産者を当たっていたら、3月の視察の際、シアバターの製造作業を見せてくれて、丁寧な仕事に関心したバンクマナという村の生産者から、「村の女性で原料を少量だけど確保している」という情報をもらいました。そして、冬のシアバター製造の時季になるまで、私のためにその女性からオーガニックの原料をキープすることも可能だ、ということでした。
それが8月の終わりのこと。
待つこと4ヶ月。
それまでに何度かカロジェオフィス、バンクマナの生産者と連絡を取りながら、途中、資金不足で製造作業を開始できないかもしれないという事態も!ありましたが、それも乗り越えて、、、
やっと、連絡が来たのが大晦日の前日。
待っていた、バンクマナのドラメからの電話でした。
通常、シアバター製造に要する期間は、全行程で大体3、4日もあれば完成します。しかし、この時からシアバターが日本に届くまでには、長い旅が待っています。
村の女性達の手によって完成したシアバターは、一晩倉庫で寝かせ、不純物を沈殿させてから容器に詰め替えます。そして、村から首都のバマコにあるカロジェのオフィスに集められます。オフィスで品質チェックを行った後、カロジェのスタッフが受注に合わせ販売先を決めます。日本に発送してもらうためには、マリ衛生局や空港の税関の許可が必要なので、そのための書類を揃えたり、更に細かい検査や煩雑な手続きを行います。そして、無事、許可が降りて空輸で発送完了したとしても、日本に届くまではまた数週間かかります。更に日本に着いてからも、今度は日本の税関をクリアーする必要があり、またそこで書類を揃えたり何ダリ、、、皆様の手に届くまで、道のりは続きます。
因に、ドラメからの電話で「作業の準備するよ!」とは言ってくれたものの、年明けて、あれから1週間。今日になってもまだ完成の連絡はありません。。。
が、、、
ここまで来たらもう焦らず、ドーニドーニ(マリのバンバラ語で「ユックリユックリ」)でシアバターの神様の赴くままに、今年初物のシアバターの仕上がりを楽しみに、春を待つことにします。
日本の皆様に、バンクマナのフレッシュなシアバターをお届けできるのは、もうしばらく先の話となりそうですが、 また随時、シアバターに関しての進捗状況をこのブログでお伝えしていこうと思いますので、皆様、チェックをよろしくお願いいたします!