マリからの、2018年度のシアバターのお話
2018/02/16
あけまして、おめでとうございます!
今日は、旧正月なのですよね^^
しばらく続いていた極寒の気候も、ちょうど今日あたりから緩んで、やっと春が近づいている気配がするような。。。
改めまして、2018年も、何卒よろしくお願いいたします!!!
旧正月の幕開けに因んで、シアコロのシアバターの原産国であるマリ共和国より、今年度のシアバターの情報が届いているので、ご報告します。
◉マリからの、2018年度のシアバターのお話
実はここ数年、シアバターの原料となるシアバターの木の実の不作が続いてしまっています。
近年の気候変動のせいで、毎年春にかけて北~西アフリカに吹く、砂塵を含んだ暴風、「ハルマッタン(貿易風)」が、ここ数年は、ちょうど、シアバターの木が花芽を付ける3月ごろに吹くため、花芽が落ちて実がつかず、収穫量が激減するという事態が、かれこれもう3年連続で続いているのです。
もともとシアバターの木は、性質上、年によって実の収穫量に変動があるのが特徴なので、生産者は常に原料をストックしています。
(2014年に撮影した、シアコロのシアバターのディオイラ村の生産者の倉庫、袋の中はシアバターの原料となる種のストック。3年前は大量にあったけれど、現在はこれよりもずっと減っていると思われます。)
(ディオイラ村の生産者)
でも、今年も不作だったため、いよいよ生産者の方でも在庫状況が厳しくなってしまったので、対策として、昨年の秋に、シアコロの生産者は、より収穫量の多いマリの南部まで、わざわざ原料の買い付けに行きました。
しかしながら、何と、原料を予約していたにも関わらず、お隣のブルキナファソの業者が大量に買い占めてしまったために、手に入れることがでず、手ぶらで帰ってきたよ~、という、残念な報告を受けました><
そう、これが、より力の強い業者がこうやって勝ち残って行く、という資本主義の構造、です><
さて、どうなることやら、シアコロのシアバターも、2018年の仕入れはストップしてしまうのか、と、ハラハラしていましたが、
その後、やっと近隣の地域でフレッシュな原料を入手できた、との生産者から報告を受けたのが今年に入ってから。
そして、ついに先月末、注文していたシアバターを作ってくれたという連絡をもらいました!
で、今、そのシアバターは、生産者の村から首都のバマコまで届けられて、バマコのオフィスでは、それを日本に送る手続きに取り掛かっているところ、なのです。
紆余曲折あったけれども何とか無事に作られた2018年度のシアバターが、日本に届くもの、あと目前ですが、
また、こらからが厄介で。。。
マリの税関と、日本の税関を通り抜けるのが、これまた一苦労なのです。。。
その後のシアバターの旅路については、進捗状況が分かればまたご報告しますね!
(首都バマコのカロジェのオフィスの前の、シアバターのキオスク)